扇荘201

CLIANT

扇荘オーナー

PLACE

東京都足立区(高野駅)

REQUEST

アパート2階改修工事

SPACE

70㎡

設計:
 ハコリ
施工:
 ハコリ
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扇荘との出会いは?

代表の加賀山が改装前のアパートの募集を見て、リノベーションをさせてくれないか?という電話がきっかけでお手伝いをすることになりました。その際はあたり前ですがよくわからない電話だと思われ切られました。それから数ヶ月後オーナーさんから電話を頂き提案ををさせて頂くお時間を頂戴しました。その後ご提案をさせて頂いた企画書とお見積でOKがでたので、工事をさせて頂く運びになりました。 代表の実家がこのアパートの目の前にあり、ずっと空いていて気になっていて電話したとのことでした。
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扇荘はどんな物件?

建物の竣工図とかもなく代表が生まれて物心ついたころからあったということなので、おそらく1960~70年代に建てられた物件ではないでしょうか。建物の作りも木造2階建てで、1階は手前には6畳ほどの土間空間があり、奥に8畳のリビング、またその奥に6畳の畳と小さな書斎がありました。2階は簡易的なキッチンと和式トイレがある6畳の1Kが3部屋連なっているつくりでした。今回は外壁塗装と2階の間取りを2部屋にしてバス・トイレ別の部屋に作り変えるという流れで企画をして工事に入りました。
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扇荘を改修していく中で、どんな工夫や試行錯誤があったか?

企画から入らせて頂いたので、前職で不動産をやっていた経験を活かし賃貸に出した時の価格設定から市場調査しはじめました。 そこから2部屋でバス・トイレにしたほうが需要・価格設定もしやすいと判断し部屋数、仕様を決定しました。すべてが古いのですべてやり替えると建て直すのと金額変わらなくなってしまうので、今ある木の柱や味のあるすりガラスなどは残し、原型が生きる無垢のフローリングなどを素材として取り入れました。見た目・雰囲気で差別化をはかる作戦ですね。ただそれだけだと実際の住み心地というところで整わないので、バス・トイレを別にしてトイレにはウォッシュレットをつけました。洗面はコストを抑えつつおしゃれに見えるようにLIXILのスタイリッシュでコスパのよい洗面とIKEAの収納有りの鏡を買ってきて自分たちで組み立てて設置しました。キッチンも15万円しか予算がなかったので激安の既製品を使うのがいやだったので職人さんに集成材で造作キッチンを作って頂きIKEAのシンク・水栓を用意しました。極めつけは鉄職人が友人でいたので、彼に友人価格で玄関の床をステンレスでつくってもらい部屋のアクセントにしました。
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最後に感想

この物件の張り紙を見た時にきづいたら瞬間的に不動産屋さんに電話していたことを鮮明に覚えています。すごいポテンシャルがある物件だなと。足立区は高い建物がなく遠くまで見渡せる都内で数少ない場所です。通り沿いで昔に建った建物だから位置がすごく良いなと思いました。おまけに南向きで目の前には2階建て以上の建物がない。そんな好立地で夕日がすりガラスから差し込んでくる風景を想像したらとてもワクワクしました。昭和感はあるけれども。そんな素敵な立地であり物件の工事でしたが、実際には渋谷など都内よりも家賃が取れないため工事費もあまりかけられず、かなり厳しい戦いでした。玄関扉を変えるか、サッシを変えるか、レンジフードを付けるのか。通常で言うとすべて取り替えるべきだと思うところですがそこまで予算がなく。。。こちらにすべて任せるということだったのでリサーチと直感で取捨選択をしていきました。結果オーナーさんんも喜んで頂き、居住者も決まったみたいでよかったです。正直あの古い物件で家賃高いなと個人的には思うところもあったので借りてがついたということで安心しました^^
CATEGORIES: 住居